短歌人9月号 会員2
2011年 08月 27日
尻あげて自転車扱ぎし日のやうに娘が坂昇りゆくを見送る
青木みよ
おまへなんか産むんぢやなかつたと一度だけ言ひたりし母の背中を洗ふ
山田政代
いつの世も去りゆくものは軽やかでかつての私も羽を持ちたり
元気とは演じ続けることですか年賀状には笑顔の写真
伊東民子
小さめの梅よあなたはおむすびの具となり遠く山歩きせん
三田村まどか
ペティキュアを塗りし足先見下ろして電力不足の夏よ、ようこそ
中野順子
by kanitachibana | 2011-08-27 22:52 | 短歌 | Trackback | Comments(0)