第54回全国俳句大会選句集より(その1)
2015年 09月 21日
俳人協会主催の第54回全国俳句大会選句集より
<大会賞>
遠足の声から先に乗つて来る 入部美樹(いるべみき)
寒鯉の動かぬといふ力かな 小酒部涼子(おさかべりょうこ)
白魚の水切つてなほ水の色 笠原みわ子(かさはらみわこ)
菱採りの菱引けば水ついて来る 小松生長(こまつせいちょう)
田草取り大鯉抱きて戻りけり 山崎秀夫(やまざきひでお)
鉄骨の突端に立ち初仕事 吉田ひろし(よしだひろし)
<秀逸賞>
眉毛まで焦がしどんどをつかさどる なかにしたけし
なまはげが父と分りて泣き叫ぶ 川辺 了(かわべさとる)
くじ引きて海苔掻く岩を当てにけり 小黒音榮(おぐろおといえ)
時雨忌の風に松鳴る雄島かな 藤野尚之(ふじのなおゆき)
伸びきつて火の千切れ飛ぶ野焼かな 中村まもる(なかむらまもる)
水しぶきより飛びだして上り鮎 髙本きみ子(たかもときみこ)
荷の布を取り虫売でありにけり 吉田ひろし(よしだひろし)
闇汁や宇陀の牛蒡の匂ひ立つ 松原綾乃(まつばらあやの)
by kanitachibana | 2015-09-21 16:09 | 俳句 | Trackback(12949) | Comments(0)

