空のある限り慟哭(どうこく)御巣鷹忌
2016年 03月 19日
人生でそう何度も経験することでもないし、また経験しないままで終わる方が多いかもしれない。
群馬、御巣鷹の尾根にジャンボ旅客機が墜落してから30年。当時の状況を知らない人が周りにもたくさんいる。まだ生まれてなかった子がもう30になり、その子がまた人の親になっていたりする。当然親の知らない事は子も知るはずがない。
テレビや新聞等を通しての匂いのない事故の記憶は、どんどんと風化されていくのだろう。
だが、忘れたい、思い出したくない人もたくさんいらっしゃることと思う。
掲句「空のある限り慟哭(どうこく)御巣鷹忌」は群馬の俳人吉田銀葉の句である。
ああでもないこうでもないと言葉遊びに興じている者には、グサリと突き刺さるものがある。
(3月17日讀賣新聞 編集手帳を読んで)
by kanitachibana | 2016-03-19 10:55 | 俳句 | Trackback(13495) | Comments(0)







































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































