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無窮(むきゅう)を指さす 北斗の針と   

無窮(むきゅう)を指さす 北斗の針と
きらめき揺れつつ 星座はめぐる

 なんともかっこいいフレーズである。ご存知の唱歌<冬の星座>の一節だ。
無窮は果ての無いもの、無限を表すようだ。ここでは北極星を指しているのだろう。
心地よいリズムで口ずさむと、いつのまにか自分がそれらしい人になってしまったよ
うな気がしてくる。お酒がはいるとなおさらである。
 いまなお口にされている唱歌は、ようくその歌詞をながめてみると、まさに言葉の
宝箱みたいである。昔はなんとも思わなかったものが、今聞くと言葉がむくむくと
立ち上がってくる。熟成されるべきは言葉ではなく、聞き手、読み手にあるのだろう。



<冬の星座>
堀内 敬三 作詞
W・S ヘイズ 作曲

木枯らしとだえて さゆる空より
地上に降りしく 奇(くす)しき光よ
ものみな憩(いこ)える しじまの中に
きらめき揺れつつ 星座はめぐる

ほのぼの明かりて 流るる銀河
オリオン舞い立ち すばるはさざめく
無窮(むきゅう)を指さす 北斗の針と
きらめき揺れつつ 星座はめぐる


ブログテーマ:愛犬の最高にかわいいショット!!

by kanitachibana | 2017-07-08 21:39 | 俳句 | Trackback(28367) | Comments(0)

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