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いやなものはイヤ   

 とかく理詰めで生きている大人(だいたい男)にとって、理屈の通じない子供(特に女の子)はやっかいである。これこれこうだから、こうしなさいと説明しても納得してもらえない。1+1=2の大人の土俵に乗ってこないのであう。
 例えば夏の夕方の花火遊び。
 花火を手にする時のサンダル履きは甚だ危険である。火の粉が素足を直撃し、やけどさせる事など十分に考えられる。線香花火のあの赤い球がポトリと、、、などと思うとゾッとする。
 でも子供には、その親心も理屈も全く通用しない。「イヤ!」の一言で一蹴されてしまう。困ったものだ、、、。
 されど女親は強い。ペシッと頭を叩いてサンダルをもぎ取り、無理やり靴を履かせ手を引っ張って連れて行ってしまう。子供もその時は嫌がるが、しばらくたつとそんな事などケロッと忘れ、喜々として花火遊びに夢中である。

怒りつつ洗うお茶わんことごとく割れてさびしい ごめんさびしい
はなこさんがみかんを三つ買いましたおつりはぜんぶ砂にうめます
                          東 直子




by kanitachibana | 2018-08-19 18:50 | 短歌 | Trackback | Comments(0)

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