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三汀賞 入選句集(第18回)より その2   

◇印象に残った句

襖絵の媼の裾の羽抜鶏 竹葉 椰子郎

寒肥は玉葱畑よりと決め 濱津フミ子

行く秋の静謐にあり三汀居 木村繁子

花火果て眼裏はいま万華鏡 森 珠恵

ふる里へ走る車窓の̚門火かな 長谷川彗星

揚花火どのおとがひも美しく 滝田キヨ

素描して向日葵の丘持ち帰る 加藤十美子

父の手の吾が誕生記虫払 田中千佐子

この坂の先は関跡百合匂ふ 髙橋正義

茶の花の垣根三汀旧居かな 藤田尚子

母漕げば子の漕ぎはじむ半仙戯 土田啓三

栴檀の種こぼれ継ぐ三汀居 上石 みち子

風呂桶にケロリンの文字避暑の宿 島田成夫

松風の止みて小春の三汀居 斎藤万亀子

廃炉まで逃水の果追ふごとし 宗像眞知子

秋澄むや楷書の文字に音させて 熊谷晴美

滴りにマニキユアの指濡らしけり 三上昭俊

月祀る臨月の娘はとおくいて 八卷栄子

缶けりの音耳すます夏木陰 渡部 廉

すいかわりみんなのこえが道になる 伊東晄希

おにごっこかおにくものすつけたまま 鵜澤九厘子

ねむれずに木目をにらむ夏の夜 加瀬ひなた 







by kanitachibana | 2018-09-01 10:23 | 俳句 | Trackback(27378) | Comments(1)

Commented by informatika at 2025-04-17 08:53
nice information!
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