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6月16日讀賣新聞   

<読売俳壇>
地に一人脚立に一人梅を捥(も)ぐ
      和歌山県 三木しげる

出外れに宿場の名残甘酒屋
  栃木県 あらゐひとし

鳳凰の来てはをらぬか桐の花
    伊賀市 福沢 義男

鯉幟たかいたかいの赤子かな
     秩父市 辺見 弘

あけぼのの枕をたたくほととぎす
       津市 中山 道春

二三日外燈浮かべ田植え待つ
    長岡市 地引 永安

畳ふき八十八夜の日の出待つ
   筑紫野市 松原 愛子

引き揚げの夕桟橋に小鯵釣る
    横須賀市 橋本 徹

飛魚や南西の風5米
川崎市 稲田 喜良


<読売歌壇>
「もういいの」かすかにいいて桜散る朝(あした)に母はまなことじたり
                       西東京市 中村 和子

紙芝居のきょうの一話の始まりのように雨戸を開けてゆく朝
                  平塚市 小林真希子
 上の短歌と対にして読むと、また希望が見えてくるようである。生きるとはこんなことの繰り返しなんだろうか。




by kanitachibana | 2020-06-21 21:49 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

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