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5月24日 讀賣新聞   

<読売俳壇>
風少し雨の少しを山桜
神奈川県 新井たか志

陽の中へ割つて入りけり春帽子
       呉市 藤岡 賢

心地よき立ちくらみなり春の土手
      芦屋市 井上 竜太

水喧嘩板の角度で解決す
  山形市 栗原ただし

筍のまた転げ落つ猫車
 大阪府 池田 寿夫


<読売歌壇>
ゴムの木の芽吹きまっすぐ初夏という季節の色かこの翠いろ
                  青森市 佐藤こゆき

渡ったら彼女の気持ちを読み取れる横断歩道があっても困る
                 鹿児島市 石井 颯悟

かすてらの底のざらめへ刃を落とす嫉妬はきっとこんな感触
                    大阪府 toron*

「でも」「だって」すずらんに似たふくらみで児はけんめいに言葉をさがす
                           千葉市 芍 薬

人混みの幼子たちのいくつもの「ママ」を聞き分けふりかえる友
                    青森市 佐藤ことり







by kanitachibana | 2021-05-30 18:12 | 俳句 | Trackback | Comments(2)

Commented by 青木 at 2021-05-31 14:22
ブログ拝見しました。
句や歌に癒されます。
Commented by kanitachibana at 2021-06-01 21:55
ありがとうございます。
折に触れて、気になる句や歌を書き留めております。時々覗いてあげてください。

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