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読売俳壇 3月25日   



出棺に成田屋の声しづしづと霙(みぞれ)の道を団十郎が行く
                        さいたま市 小平 英治



故郷喪失者(デラシネ)に乾杯をする六人の同窓会に東京は雨
                             横浜市 森 秀人

by kanitachibana | 2013-03-30 18:24 | 短歌 | Trackback | Comments(0)

読売歌壇3月18日   


蛇崩れ坂佐太郎が日々あおぎたるさくらの上枝(はつえ)空にあからむ 
                                 東京都 南本 禎亮


「近く死ぬわれかと思ふ時のあり蛇崩坂を歩みゐるとき」(佐藤佐太郎)

  歌人佐藤佐太郎(1909年 - 1987年)は、晩年蛇崩坂(現在の目黒付近)を歩くのを日課としていたらしい。
 坂の多い場所であるらしいが、「蛇崩坂(じゃくずれざか)」とはなんとも趣のある呼び名である。

by kanitachibana | 2013-03-22 00:14 | 短歌 | Trackback | Comments(0)

読売俳壇 3月18日   



二ン月の猫直角に尾を立てて
     防府市 赤松多栄子


深々と二の腕沈め若布刈る
    茅ヶ崎市 清水呑舟


目つむればそれつきりやも日向ぼこ
         青森市 小山内豊彦
 

雪解田や産土神は丸き石
   佐倉市 小池 成功


雪女髪さらさらと雨戸打つ
   木更津市 徳田佳都子


早春や目つむりゐても水光り
       桜井市 中 博司


雪の日の誕生母よわれ傘寿
    熊谷市 橋本 信江


生きるとは耕すことや耕せり
      松戸市 倉林 高次


仔猫はやこの世に倦める大欠伸
       東京都 望月 清彦


ペンキ屋が椿の一葉汚しけり
       入間市 大矢 勲

by kanitachibana | 2013-03-20 21:04 | 俳句 | Trackback(26) | Comments(0)

読売歌壇 3月4日   



遠つ淡海(あふみ)はるかに望み十国の峠をゆけば風花のまふ
                           東京都 影山 博


肩よする峡の集落雪深く夕べ煮物の匂いただよう
                  氷見市 岡田 利夫


開きたる手帳の硬さ取れており横丁の梅咲き出ずるころ
                        豊中市 原 拓


陽の温み僅(わず)かに残る石にかけ今作りたる畝を見ている
                         三次市 佐藤 昌樹


雪止んで野原白白薄明かりさびしき童話開かれにけり
                    埼玉県 正木 克美

by kanitachibana | 2013-03-09 22:54 | 短歌 | Trackback | Comments(0)

読売俳壇 3月4日   



鉤(かぎ)に口残し鮟鱇(あんこう)失せにけり 
                 水戸市 中崎 正紀


白梅のほか隙間なく暮れにけり  
        東京都 望月 清彦


歩きつつ泣くのはおよし冬の蜂    
       安曇野市 曽根原幸人
  

その尾根の寒林透きて坂の町   
         生駒市 山村 修

by kanitachibana | 2013-03-09 22:36 | 俳句 | Trackback | Comments(0)