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5月8日 讀賣新聞   

<読売俳壇>
鎌研いで八十八夜の早寝かな
     神戸市 西 和代

書き終へて切手はどれに春惜しむ
      愛知県 古居 晴代
 「どれに」というモノローグが、より主観性を明白にし親しみやすい作品となっている。

雪柳そへて花束らしくなり
    吉川市 人見 正

声だけとなりて遠足去ってゆく
     東海市 斉藤 浩美


<読売歌壇>
クラッカーを放つ仕草で傘をさす子らに拍手で雨が応える
                  越谷市 あきやま

あんなにも命の意味を探してた私、今メガネを探してる
               寝屋川市 本多 雅子





# by kanitachibana | 2023-05-14 17:12 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

4月18日 讀賣新聞    

<読売俳壇>
さくら咲き日本人といふ絆(ほだ)し
        霧島市 久野 茂樹

妻の手の器用に残す名草の芽
    川崎市 加藤 英行

卒園や並んで回る逆上がり
   川崎市 井出真知子

弟がいたらどんな名鯥五郎
   日高市 金沢 高栄

地球儀に空無かりけり壺すみれ
     川崎市 沼田 広美

花人の代打で入る草野球
 八王子市 徳永 松雄

蒔き終えて花種仏花ばかりなり
    海老名市 碓井 京子

春愁や受話器の先も雨らしく
    北見市 藤沢 直美

葱坊主整列する子食み出す子
    武蔵野市 相坂 康

足攣(つ)るを杖に休めば山笑う
       東京都 榎 正好

ジャズ喫茶四月の講義抜け出して
       堺市 土居 健悟


<読売歌壇>
ブラウスの胸にも春は兆すかに孫の立居(たちい)を見やりつつ老ゆ
                      蒲郡市 後藤 厚巳

天国にも三椏(みつまた)の花咲く頃か子の車椅子押す夢を見き
                    志摩市 近藤きみ子

へたへたと凭れた壁にスイッチがあったみたいで点るかなしみ
                    豊中市 葉村 直


              

# by kanitachibana | 2023-04-23 23:15 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

3月20日 讀賣新聞    

<読売俳壇>
剪定や脚立定むるところから
    東京都 大武美和子

三山の一山指呼に春田打つ
  東大阪市 渡辺美智子

沈丁はその香にかくれ夜の庭
    町田市 枝沢 聖文


<読売歌壇>
寝たきりの母に会うふため週一度花に水遣(や)るやうに通ひき
                     岐阜市 後藤 進

かすかなる花の香のこるエレベーター乗っていたのは春かもしれず
                     平塚市 小林真希子

やわらかなぬくもり残るシャツたたみ二月半ばの春待つ日差し
                   つくば市 岩瀬悦子




# by kanitachibana | 2023-04-23 22:32 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

聖徳太子   

                           
 相模原市根小屋諏訪神社の聖徳太子像である。一般的なイメージの聖徳太子ではないが、父である用明天皇の病気平癒を祈る16歳時の姿と伝えられている。いわゆる孝養像と呼ばれるものだ。 手にしているのは柄香炉という柄のついた香炉である。 側面に安永七年と記されているので、1778年の江戸中期のものであろう。
 では、なぜここに聖徳太子なのかというと、やはりそれなりの理由がある。
 聖徳太子を職人の神様として信仰する「太子講」という集まり(同業者組合のようなもの)が、かつて全国各地に存在していた。一口に職人と言っても、大工を筆頭に桶屋、畳屋、左官、屋根葺き、建具屋等々多様である。寺院建築史において、聖徳大師はそれだけの大きな存在であったのだろう。そしてこの地にもたくさんの職人が居たことが想像される。
 足元に五円玉が供えられていた。                                  


                             
聖徳太子_f0223347_18531752.jpg

# by kanitachibana | 2023-04-15 21:44 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

第23回 三汀賞 入選句集より その2   

第23回 三汀賞 入選句集より
     選者別入選作品抜粋

蠟梅の闇に匂えば家近し
       斎藤正道

義母老いて福島遠く秋深く
       和歌浦 竜

赤子泣き止んで木犀香りけり
         根本能孝

二百十日朝礼台に杭をうち
        三浦英雄

帰省した兄の片手に鳩サブレ
         松本侑莉

白髪染め止めて静かな母の秋
         湯田一秋

英霊の妻は百歳緋のカンナ
       斎藤万亀子

薫風や母のつむじと信号機
        種村空良

夕ぐれにムクドリ一行宿さがし
         遠藤裕一郎

あの山の先が原発墓洗ふ
       菅野幸一

表札のローマ字併記花水木
         杉 清

集落の無人を抜けて墓参り
         堀 卓

梅雨入りや髪をまとめて糸通す
          穂積真緒


第23回 三汀賞 入選句集より その2_f0223347_00491847.jpg
          


                   

# by kanitachibana | 2023-04-14 00:41 | 俳句 | Trackback | Comments(0)